フォーカシング入門講座を倉敷美観地区の芸文館で開催しました。講師の土江先生は,ニューヨークにある国際フォーカシング研究所(TFI)の認定フォーカシング・プロフェッショナル,浄土宗僧侶で,スクールカウンセラーでもあります。コロナ禍での対面講座ということで,土江先生は松江からマイカーで来倉,芸文館会場は換気設備の稼働,定数制限,除菌剤使用,参加者19名は長机の両端配席によるディスタンス確保などの対策を実施して開催しました。
まず土江先生から,フォーカシングのフェルトセンスは定義が曖昧であると明言されその解説から始まりました。「フェルトセンスとは,ある悩みや気がかりに対する暗黙の感覚に30秒ほど意識を向けると,ふわぁ〜とたち現れるもの。からだは分かっていて,分かっていないのは頭。だから,からだに問いかける。暗黙の感覚は展開していく。振り返って『ああ,そういう意味だったのか』と新鮮な驚きを覚える。」
土江先生は,マインドフルネスから入って,フォーカシングに入るのが分かり易いと言われました。また,イメージとフェルトセンスの違いを´ことば優位´と´からだ優位´で区別した話をされました。さらに,フェルトセンスは1つの人格であり味方であるとまで言われました。
講座後半では,デモンストレーションとペアでの練習で体験による理解を深めました。