広島県 日浦宏二さん
インターンの主な役割に養成講座の教室運営、管理の補助業務があります。
受講者の出欠確認、欠席者への送付資料の管理、業務報告を行います。
他にも教室内で受講者が集中して講座を受けられるように気を配ることも役割です。
インターンとして養成講座の場に参加し、難しかったのは、「実技指導者に求められる姿勢」でした。
実技指導者はコーチングやレッスンのように、指示、指導的なものではなく、受講者が学習の場に積極的に参加し、
興味や意欲を持って取り組んでいけるようにファシリテートすることを念頭に置く、双方向的な「参加型」の学びを大切にします。
と、頭では理解はできていても、「わかったことを実践する」のは大変です。
例えば、自己一致できていない受講生の方にその「気づき」を得てもらうには、ただダイレクトに言っても伝わりません。
その方に受け入れる準備がまだできていないタイミングだと、時に、受講生を傷つけることになったり、
あるいは、クレームとして訴えられることもあります。実技指導者の方々のご苦労や試行錯誤を間近に見ながら、
ファシリテートの難しさも多々実感しました。
また、私自身もいつの間にか正解、不正解を求めてしまう思考で受講生を見ていたことに気づかされ、
受講生の皆さんの「曖昧に揺れる気持ち」を大切にしながら成長を支える姿勢に、自分自身の課題を見つけたような気がします。
来期に向けて私自身もさらに成長したいと思っています。
山口県 藤田真琴さん
私は平成22年度九州支部通信講座で産業カウンセラーを学びましたので、
通信講座で学ばなかった内容もあり、正直勉強になるなと思う楽しい気持ちと、
初めて経験することがインターンでの立場であることの不安に押し潰されそうになる気持ちとの葛藤がありました。
いつもふと気付くと受講者の一人として学んでいた気がします。
実技指導者になるためのインターンなのに、こんなことでは駄目じゃないかと暫し自分に言い聞かせていました。
ある日そのことを実技指導者の方にお話した時、
「立場を気にせず素直に学んだら?それが自分の成長に繋がるのだから」という言葉が返ってきて、
肩の荷が下りすごく楽になりました。
現にこの養成講座で、指導者の方だけではなく、受講者の皆様から教えていただいたことは沢山あります。
立場なんて関係ないのだなと実感しました。
「初心を忘れるべからず」
このことわざのルーツは世阿弥の書「花鏡」の結びの言葉で、
「初心」の意味は「はじめた時の志」ではなく、「初心者の頃のみっともなさ」のことを指しているそうです。
これからも「初心」を忘れず自己研鑽し、よき産業カウンセラー、よき実技導者を目指していきたいです。