集中豪雨最中の7月28日、
シニア・DVD講座「産業カウンセリングに関わる関係法令」が
広島事務所で開催されました。
東京会場で行われた録画講座を、DVDで視聴する形式での講座です。
<東京大学社会科学研究所 講師:水町勇一郎>
広島会場から、直接質問こそできませんが、
事例をもとに会場の受講者と質疑応答が繰り返される東京会場の様子は、
ただ一方的にインプットされるだけでなく、
「考える」時間を与えられ、刺激のある東京会場の雰囲気に巻き込まれる
受講姿勢となりました。
労働法の基本枠組みや義務の根拠となる説明も、
オリジナルの判例事例をもとにした、
水町先生の抱負でリアルな体験と見識による解説で、
とかくドライで無味乾燥な「法」の存在が、身近な温度や色とともに受け止められました。
受講者の感想からも、わかりやすい判例を軸に、
法で肉づけされていく学習スタイルが、ひとりでテキストや参考書を読むのとは違う捉え方ができるきっかけとなったといった意見が多く寄せられました。
最後に、水町先生からは、
ヨーロッパで主流の国家(法律)主体型か、アメリカで主流の個人(契約)主体型が、
これからの日本人は、法律とどのように付き合い、法律をどのように作っていくのか、
問われました。
個々で考えさせられる時間は、
“産業”と名のつくカウンセラーとして、
また、働くひとりの日本人労働者としてのアイデンティティーをつきつけられることになりました。
水町先生からは、
「閉鎖的な中で個が闘うのではなく、国家統制でもなく、
企業内の組織コミュニケーションから声が上がり、
誰でも意見が言えるような透明性の中から、
問題解決に導く新しい形が求められるのではないか」
との提言がありました。
その新しい形に、
我々が果たせる役割のヒントがたくさん込められているのでは・・・。
※今後も、多くのDVD講座を提供する予定です。
詳しくは、シニア講座のご案内を参考になさってくだい。