2013.10.1~3 海上自衛隊呉総監部では、
一般職員にメンタルヘルスや傾聴知識を持った
ゲートキーパー的役割を果たしてもらう「部隊相談員」を育成されています。
実際のメンタル相談やカウンセリングは、
臨床心理士やカウンセラーが担うものの、
職場で“あれ?いつもと何か違うな…”と敏感に気づき、“声かけ”や“専門化への橋渡し”の役割を担ってもらう方々です。
毎年2回の研修を継続されていて、
今回は、各部隊から希望者30人余りが参加されました。
3日間の初日は、「カウンセリングとは何か」を一般的な相談、教育場面から知ってもらい、
「カウンセリングマインド」の意味や、「傾聴姿勢」について、
その後2日目からメンタルヘルスについても学んで頂きます。
最も多い研修時間は、実際に「傾聴」のロールプレイングです。
特に、身体を動かしながら修得されることを得意とされる自衛官の皆さんは、
いろんなワークに積極的に参加されながら、
体感で「寄り添い」や「関心を向ける」姿勢を身につけられて行かれました。
いざという「非常時」に部隊が一体となる活躍ができるためには、
「平時」の信頼関係が大事だということにしっかり気づかれている、
ピラミッド組織の強さの根元を、感じさせてもらえる研修となりました。